こんにちは。
佐藤郷です。
今日お勧めしたいのは、2008年に本屋大賞、山本周五郎賞を受賞、2009年には「このミステリーがすごい!」で第1位を獲得した伊坂幸太郎の大人気作です。
物語は、ひょんなことから有名人になっていた元宅配業の男・青柳が、なぜか身に覚えのない首相暗殺犯の罪を着せられ、警察やマスコミから追われるというもの。この一連の事件を、まずは当事者以外の視点から描き、事件から3ヶ月後や20年後と舞台や時を移しながら当事者の視点から見たストーリーを描いています。
複数の視点から描かれるミステリーは数多くありますが、本作では冒頭で当事者ではない人から見た事件が描かれるので、まるでテレビのニュースやドキュメンタリーを見ているような感覚で読むことができます。
絶体絶命の状況のなかで、なんとか活路を見出そうとする青柳の逃亡劇、渦巻く陰謀、事件の謎を巡るミステリーと、ハラハラドキドキする要素が盛りだくさんの本作。最後まで一気に読みたくなること間違いなしですよ。